Smiley face

 宙に浮く靴に、光合成する服、折り紙のようにかたちが変えられる服……。大阪の中小企業などが大阪・関西万博で9月に展示する「未来のファッション」の一部だ。事前公開された試作品を見ると、実用化を急ぐよりも「夢」や「可能性」を訴える作り手の意図が伝わってくる。

写真・図版
大阪市生野区にあるくつメーカーのリゲッタと、ゴム素材を手がける山本化学工業が組んでつくった「宙に浮く靴」=2025年7月18日午後2時4分、大阪市中央区、諏訪和仁撮影

 試作品は18日、大阪商工会議所で関係者向けに公開された。宙に浮く靴をつくったのは、靴メーカーのリゲッタと、ウェットスーツなどのゴム製品を手がける山本化学工業のコンビだ。ともに大阪市生野区にある中小企業だ。

 靴底に仕込んだ磁石と、靴を置く台にある電磁石が反発して浮く。ただ、履いた人が浮くほどの力はない。リゲッタの高本泰朗社長によると、電気自動車のモーターなどに使われる強力なネオジム磁石にすれば、履いた人を浮かせることもできそうだという。

 だが、値段が高くなりすぎる…

共有